ドラゴンボールシリーズに登場する戦闘民族、サイヤ人。
その中でも、数は少ないながらも強烈なインパクトを残す女サイヤ人について、あなたはどれくらいご存知でしょうか。
この記事では、公式に登場した女サイヤ人の一覧から、原作には純血のサイヤ人がいないという 事実、そしてファンの間で人気の二次創作小説の世界まで、あらゆる角度から彼女たちの魅力に迫ります。
悟空の父であるバーダックの妻であり、サイヤ人には珍しくかわいいと評判のギネの人物像や、ケールとカリフラの関係は一体どうなっているのか、といった具体的な疑問にもお答えします。
さらに、キャラクターたちの性格は気が強いのか、サイヤ人特有の大猿への変身、パンはスーパーサイヤ人4になれるのかというファンの長年の謎、そして意外と知られていないドラゴンボールの男女比は?という設定の核心にも触れていきます。
- 登場する女性サイヤ人の一覧とそれぞれの特徴
- 純血と混血サイヤ人の性格や強さの違い
- ケールやカリフラなど第6宇宙のサイヤ人の関係性
- 原作やアニメでの設定とファンによる創作活動
登場した女サイヤ人のキャラクター紹介
登場したキャラクター一覧
ドラゴンボールの長い歴史の中で、アニメや映画、派生作品を含めると、何人かの魅力的な女性サイヤ人が登場しています。
彼女たちは、戦闘民族としての強さだけでなく、それぞれが持つ個性でファンを魅了してきました。
ここで、主要な女性サイヤ人たちを一覧でご紹介します。
名前 | 区分 | 主な登場作品 | 特徴 |
---|---|---|---|
ギネ | 純血 | DRAGONBALL-放たれた運命の子供、映画『ブロリー』 | 悟空とラディッツの母親。穏やかで心優しい性格。 |
セリパ | 純血 | TVスペシャル『たったひとりの最終決戦』 | バーダックの仲間。男勝りで好戦的な性格。 |
カリフラ | 純血 (第6宇宙) | ドラゴンボール超 | 野心家で番長的な気質。驚異的な才能を持つ。 |
ケール | 純血 (第6宇宙) | ドラゴンボール超 | 内気だが、伝説の超サイヤ人を彷彿とさせる力を持つ。 |
パン | クオーター | ドラゴンボールZ、GT、超 | 悟飯とビーデルの娘。悟空の孫。好奇心旺盛で活発。 |
ブラ | ハーフ | ドラゴンボールZ、GT、超 | ベジータとブルマの娘。現代的でおしゃまな性格。 |
このように、純血のサイヤ人から地球人との混血まで、その背景は様々です。
特に第6宇宙のカリフラとケールの登場は、女性でも超サイヤ人になれるという事実を明確に示し、ファンに大きな衝撃を与えました。
原作に純血のサイヤ人はいない?
「原作の漫画には、生きている純血の女性サイヤ人は登場したっけ?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
結論から言うと、鳥山明先生が描いた原作漫画(全42巻)の時間軸において、生きている純血の女性サイヤ人は登場しません。
悟空やベジータが地球に来た時点で、故郷の惑星ベジータはフリーザによって破壊されており、生き残った純血のサイヤ人はごくわずかでした。
その生存者の中に、女性は含まれていなかったのです。
しかし、物語の中ではその存在が示唆される場面はあります。
回想や後付け設定で登場したキャラクター
前述の一覧で紹介したギネやセリパは、原作終了後やアニメのオリジナルストーリーで描かれたキャラクターです。
ギネは鳥山先生が描き下ろした『銀河パトロール ジャコ』のおまけ漫画で初めて登場し、後に映画『ドラゴンボール超 ブロリー』でその姿が詳細に描かれました。
セリパは、悟空の父親であるバーダックの活躍を描いたTVスペシャルに登場するオリジナルキャラクターです。
つまり、彼女たちは公式のキャラクターではありますが、原作漫画の本編でリアルタイムに活躍したわけではない、という点が重要なポイントです。
この設定が、ファンの創作意欲を掻き立てる一因にもなっています。

リアルタイム当時、TVスペシャルに登場したセリパは衝撃でしたね。初めて見る女サイヤ人はそれだけインパクトがありました。
バーダックの妻、ギネはかわいい
悟空とラディッツの母親であるギネは、他のサイヤ人とは一線を画すキャラクターとして非常に人気があります。
その最大の魅力は、戦闘民族らしからぬ穏やかで愛情深い性格と、そのかわいらしい容姿にあります。
多くのサイヤ人が戦闘や破壊を好む中、ギネは戦闘が苦手で、穏やかな気質を持っていました。
かつてはバーダックのチームに所属していましたが、何度も助けられるうちに特別な感情が芽生えたとされています。
これは、サイヤ人には珍しい「愛情」による結びつきであり、繁殖目的が主だったサイヤ人の関係性の中では異質でした。
映画『ドラゴンボール超 ブロリー』では、息子のカカロット(悟空)を危険から守るために、夫のバーダックと共に宇宙船ポッドで逃がす決断をする場面が描かれています。
我が子を想う母としての愛情深い姿は、多くのファンの心を打ちました。
このように、ギネの存在は「サイヤ人=冷酷な戦闘民族」というイメージに新たな一面を加えてくれた、貴重なキャラクターと言えるでしょう。
ギネの物語をもっと知るには?
ギネが初めて描かれたのは、鳥山明先生のコミック『銀河パトロール ジャコ』です。
悟空の母親としての、サイヤ人らしからぬ心優しい一面が描かれています。
▼コミックで読む
また、彼女の愛情深い姿は映画『ドラゴンボール超 ブロリー』でさらに詳しく描かれています。
夫バーダックとの絆や、息子カカロット(悟空)を想う母の愛に胸が熱くなります。
▼動画配信サービスで観る
ぜひ、ギネの魅力に触れてみてください。
性格は気が強いキャラクターが多い?
「女サイヤ人」と聞くと、男勝りで気が強い性格をイメージする方が多いかもしれません。
実際、そのイメージに当てはまるキャラクターは存在しますが、全員がそうとは限らないのが面白いところです。
タイプ別に見る性格の傾向
好戦的・番長タイプ
第6宇宙のカリフラや、バーダックの仲間だったセリパは、まさに「気が強い」という言葉がぴったりなキャラクターです。カリフラは自信家で常に強さを求め、相手が誰であろうと物怖じしない性格をしています。彼女の存在は、サイヤ人の闘争本能を色濃く体現しています。
内気・健気タイプ
一方で、同じく第6宇宙のケールは、初登場時は非常に内気で臆病な性格でした。姉貴分であるカリフラを慕うあまり、その想いが暴走して伝説の超サイヤ人のような姿に変身するなど、複雑な内面を持っています。また、悟空の母であるギネも前述の通り、非常に穏やかな性格です。
混血タイプの現代っ子
地球人との混血であるパンやブラは、サイヤ人の血を引きつつも地球の文化で育ったため、また違った性格をしています。パンは祖父である悟空に似て好奇心旺盛で冒険好き、ブラは母であるブルマの影響か、おしゃれ好きで少しわがままな一面も見せる現代的な女の子として描かれています。
このように、一口に「女サイヤ人」と言っても、その性格は多種多様であり、それぞれのキャラクターが物語に深みを与えています。



ちなみに、ベジータ曰く、男サイヤ人は、気の強い女に惹かれるとのこと。その理由は女サイヤ人に気の強いタイプが多いからだと。「はっ!そういうことか!やっと理解できたぞ!」byピッコロ
解説!ドラゴンボールの男女比は?
物語の中で女性のサイヤ人があまり登場しないのはなぜか、その理由の一つにサイヤ人の設定上の男女比が関係している可能性があります。
公式で明確な数値が示されているわけではありませんが、ファンの間や一部の資料では、サイヤ人はもともと男性の比率が圧倒的に高く、女性は非常に少ない種族だったと言われています。
一説には、男女比が9対1や4対1だったという情報もあり、女性の存在そのものが希少だったようです。
種族繁栄のための役割
女性の数が少ないということは、種族を存続させる上で彼女たちが非常に重要な役割を担っていたことを意味します。
戦闘民族であるため、戦場で命を落とすリスクも高い中、子孫を残すという役目も果たさなければなりませんでした。
ギネのように非戦闘的な役割を担うサイヤ人がいたのも、こうした種族的な背景があったのかもしれません。
惑星ベジータの消滅によって、サイヤ人という種族自体が絶滅の危機に瀕してしまいましたが、この男女比の設定は、なぜ悟空たちの周りに女性サイヤ人がいなかったのかという疑問に対する一つの答えと言えるでしょう。
女サイヤ人の強さと関連作品での活躍
ケールとカリフラの関係は姉妹?
『ドラゴンボール超』の「宇宙サバイバル編」で鮮烈なデビューを飾った第6宇宙の女性サイヤ人、ケールとカリフラ。
二人はいつも一緒に行動しているため、「姉妹なの?」と疑問に思う方も多いですが、二人に血縁関係はなく、姉妹ではありません。
彼女たちの関係は、カリフラがリーダーを務める不良グループの「親分」と「舎弟」のようなものです。
カリフラはケールのことを非常に気にかけており、その潜在能力を誰よりも信じていました。
一方、ケールはカリフラのことを「姐さん(あねさん)」と呼び、心から慕っています。
この強い絆は、戦闘においても絶大な力を発揮します。
ケールが嫉妬や無力感から暴走してしまった際には、カリフラの言葉が彼女を正気に戻すきっかけとなりました。
二人の関係は、単なる主従関係を超えた、固い信頼と友情で結ばれた戦友と言えるでしょう。
さらに、二人は界王神の秘宝「ポタラ」を使って合体し、「ケフラ」という合体戦士になることもできます。
ケフラは超サイヤ人ブルー状態の悟空を圧倒するほどの強さを見せつけ、二人の絆がどれほどのパワーを生み出すかを証明しました。
女サイヤ人も大猿に変身するのか?
サイヤ人の最大の特徴の一つといえば、満月を見ることで戦闘力が10倍になる巨大な猿「大猿」への変身です。
この能力はサイヤ人であれば男女の区別なく備わっているため、もちろん女性のサイヤ人も大猿に変身することが可能です。
この変身には、以下の2つの条件が必要です。
大猿化の条件
- 尻尾が生えていること。
- 満月など、一定量以上のブルーツ波を浴びること。
作中では、悟空やベジータ、悟飯が大猿に変身する姿が描かれましたが、女性サイヤ人が変身するシーンは残念ながらありません。
これは、登場した女性キャラクターが尻尾を失っていたり、変身する機会がなかったりしたためです。



ちなみに、アニメではセリパが大猿になって暴れてるシーンがあります。また「スパーキングメテオ」でもしっかり大猿化できます。
変身のリスクとコントロール
大猿化は戦闘力を飛躍的に向上させますが、ほとんどのサイヤ人は変身すると理性を失い、敵味方の区別なく暴れ回るという大きなデメリットがあります。
ベジータのような一部のエリート戦士のみが、大猿になっても自我を保つ訓練を積んでいました。
もしギネやが変身していたら、理性を失っていたかもしれませんね。
ちなみに、第6宇宙のサイヤ人(キャベ、カリフラ、ケール)は、進化の過程で尻尾が退化してなくなっているため、大猿に変身することはありません。
パンはスーパーサイヤ人4になれる?
この疑問は、特にアニメ『ドラゴンボールGT』を視聴していたファンの間で長年議論されてきたテーマです。
結論から述べると、『ドラゴンボールGT』の作中において、パンが超サイヤ人になることはありませんでした。
もちろん、超サイヤ人4にも変身していません。
パンはサイヤ人の血を4分の1引くクオーターですが、その潜在能力は非常に高く、幼い頃から舞空術を使いこなすなど、高い戦闘センスを見せていました。
しかし、なぜか作中で超サイヤ人に覚醒することはありませんでした。(参照:ドラゴンボールGT公式サイト)
なれなかった理由についての考察
これには様々な説が考えられています。
- 制作側の意図:「守られるヒロイン」としての役割を際立たせるため、あえて変身させなかったという説。
- 覚醒のきっかけ不足:超サイヤ人への覚醒には「激しい怒り」が必要ですが、パンにはそこまでの経験がなかったのかもしれません。
- サイヤ人の血の濃さ:クオーターであることが関係しているのでは、という説もありますが、これは後の作品で否定的な見解が示されています。
一方で、パンは物語の重要な局面で大きな役割を果たしています。
特に、黄金の大猿になって理性を失った悟空を、涙ながらに説得し、超サイヤ人4への覚醒を促したのはパンでした。
彼女は変身こそしませんでしたが、物語のキーパーソンであったことは間違いありません。



パンの涙からの超サイヤ人4誕生は、GT屈指の名シーンですね。この後の悟空の「今度のオレはちょっと強えぞ」はカッコよすぎです。
二次創作小説での人気の高さ
公式作品での登場が少ないからこそ、ファンの想像力を掻き立てるのが女サイヤ人という存在です。
そのため、イラストや漫画、そして「小説」といった二次創作の分野で非常に高い人気を誇っています。
特に、インターネット上の小説投稿サイトなどでは、「もし悟空に娘がいたら」「もしベジータの時代に生き残った女サイヤ人がいたら」といった、いわゆる「ifストーリー」が数多く執筆されています。
自分だけの女サイヤ人で戦おう!
「自分だけのオリジナルストーリーを体験したい!」という方には、ゲームがおすすめです。
『ドラゴンボール ゼノバース2』や『スーパードラゴンボールヒーローズ』では、自分好みのアバターとして「女サイヤ人」を作成し、ドラゴンボールの世界で活躍させることができます。
このように、公式からの情報が限られている部分を、ファンがそれぞれの解釈や想像力で補い、新たな物語を生み出しているのです。
これは、ドラゴンボールという作品がどれだけ深く愛されているかの証拠と言えるでしょう。
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魅力あふれる女サイヤ人まとめ
この記事では、ドラゴンボールに登場する女性サイヤ人について、一覧から強さ、謎まで幅広く解説してきました。
最後に、記事の要点をリスト形式でまとめます。(より詳しい最新情報はドラゴンボールオフィシャルサイトもご確認ください)
- ドラゴンボールには純血から混血まで様々な女サイヤ人が登場する
- 原作漫画の時間軸では生きている純血の女サイヤ人は登場しない
- 悟空の母ギネは戦闘民族には珍しい心優しい性格
- セリパやカリフラのように気が強い好戦的なキャラクターもいる
- ケールのように内気な性格から覚醒するタイプも存在する
- サイヤ人の男女比は男性の割合が非常に高いとされている
- ケールとカリフラは姉妹ではなく親分と舎弟のような固い絆で結ばれている
- 二人はポタラで合体し強力な戦士ケフラになることができる
- 尻尾があれば女性サイヤ人も戦闘力が10倍になる大猿への変身は可能
- ただし変身すると理性を失うリスクが伴う
- 第6宇宙のサイヤ人は進化の過程で尻尾を失っている
- GTでパンは超サイヤ人にはならなかった
- パンは悟空が超サイヤ人4へ覚醒する重要なきっかけを作った
- 公式での登場が少ないため二次創作の小説などで非常に人気が高い
- ファンの創作活動がドラゴンボールの世界をさらに豊かにしている